Vertical scaling of academic ability tests for elementary school first year students through junior high school third year students

すパラメタと能力値などの潜在変数を分離することに より,異なったテスト項目を受験した集団間での受験 者の能力値の比較を可能とした。例えば,国際教育到 達度評価学会の「国際数学・理科教育動向調査(Trends in International Mathematics and Science Study: 以 下, TIMSSとする ; Martin, Mullis, & Foy, 2008)や,経済 協力開発機構(OECD)の「国際的な生徒の学習到達 度調査(Programme for International Student Assessment: 以下,PISAとする)は,IRTを用いることにより, 異なったテスト項目を受験した国の間の比較や,同じ 国の中での学力の経年比較ができるように計画されて いる(OECD, 2017)。アメリカの「全米学力調査 (National Assessment of Educational Progress: NAEP)」 においても,IRT分析の導入が,全米の集団間や集団 小学 1 年生から中学 3 年生を対象とした 学力テストの垂直尺度化 1, 2, 3