An Approach to Foster Highly Skilled ICT Personnel through Large Scale Business-academia Collaboration

高度情報化社会の基礎である情報技術の発達は我々の生活を一変させるほどのイン パクトを持っており,その進歩の速度は目覚ましいものがある.一方で産業界からは次 世代を担う能力を備えた高度 ICT(Information and Communication Technology) 人材の不足が指摘されている.このような技術の進歩と社会的要請に応えるため,九 州大学大学院システム情報科学府では平成 19 年 4 月から新しい修士課程教育コース である社会情報システム工学コースを設置した.本コースでは,文部科学省の支援を 受け,日本経団連傘下企業との大規模な連携体制の下で,高度な技術力を持ち,基礎 知識と社会的倫理観を兼ね備えた世界に通用するリーダの育成を目的とした実践的教 育を開始した.この教育プログラムの計画実施過程の中で,1) PBL(Project Based Learning),2) オムニバス形式講義,3) 長期インターンシップ,4) カリキュラム内容 検討,のあり方や実施方法に関していくつかの知見が得られた.本論文では,当コー スの教育内容と方法,修士課程 1 年前期終了時点における実績と評価,および今後の 課題について述べる. An Approach to Foster Highly Skilled ICT Personnel through Large Scale Business-academia Collaboration