Light-Scattering Investigation on Polystyrenes of High Molecular Weights in Toluene Solutions.

前報告と同じ試料を用いて今回はメチルエチルケトン溶液で光散乱測定を行った。装置較正には今回は透過標準散乱板とWorking Standardを用いる方法を採用し, またFresnel反射の問題も考慮した。測定結果は前報告 (トルエン溶液) にくらべて分子径の小さいこと, また第3ビリアル係数が無視できるためによりよい精度で外挿することができた。結果の解析から (1) 分子径は分子量の0.66乗に比例する。またFloryの空間障害による分子鎖膨張の理論によっても分子径一分子量関係がよく説明される。(2)極限粘度一分子量関係式はトルエン溶液で [η] =1.2×10-4M0.71 (30℃) , メチルエチルケトン溶液で [η]=2.3×10-4M0.62 (30℃) となる。光散乱の角度分布および浸透圧測定との比較から, 試料の分子量分布について若干の検討を行い,また光散乱測定の精度について考察した。