2D1-3 What is ease of opening for food packages?:: A method for evaluating easiness-to-open of food packages by healthy elders

2030年には日本の人口の1/3が65歳以上の高齢 者となり、今後さらに高齢者に配慮した製品づく りが活性化すると予測される。そのため、これか らの食品開発においてはパッケージにも高齢者配 慮の設計を盛り込む必要がある。これまでにお客 様相談センターに寄せられた声を検討したところ、 パッケージを使う際に高齢者にとって最も煩わし い行為は「開封」であることが示された。 従来、パッケージの開けやすさは開封強度や把 持しやすさ等、運動や身体サイズなど物理量を中 心に設計されてきた。一方、開け口の見つけやす さや開け方のわかりやすさといった認知的要素 (認知的開封性)については、官能評価による主 観的評価で設計されており、客観的評価手法によ る設計はあまり報告されていない。 そこで我々は認知的要素を含めたパッケージの 開けやすさを設計するため、様々な食品をサンプ ルとして、主観評価に頼らずに認知的開封性を判 定可能とする客観評価指標とその基準を検討した。