Changes in Microstructure and Magnetic Properties during HDDR Process in the Nd-Fe-B Master Alloys with Segregation

1緒 言 Nd-Fe-B系 合金において水素化相分解分解,水 素放出再結 合反応(Hydrogenation Decomposition Desorption Recombination, HDDR)を 適用 し,結 晶粒を微細化 して高保磁力粉末を得 る手 法が報告されている.HDDR処 理を施 した粉末は異方性を 示 し,ボ ン ド磁石の高性能化を実現 している.こ れ らの HDDR処 理プロセスは比較的簡便なプロセスであり,希 土類 系磁石粉末のコス ト低減に有効な手法であると考えられる. 一方 ,Nd-Fe-B磁 石の主相である1Vd2Fe14B化 合物は,液 相 と初相のy-Fe相 より包晶反応 によ り生成する包晶相であるた め,原 料として用いられる母合金を鋳造法で作製する場合 , α-Fe相が残存する場合が多い.そ のためHDDR処 理を行 う思 合金は,そ の前段に1150°C ×10~20h程 度の比較的長時間の 均質化処理を行い,HDDR処 理後の微細組織の均質化が図ら れている. そこで,本 検討では,更 なるプロセスコス ト低減の可能性 検討 を目的 として,通 常の鋳造法で得 られる偏析を有する Nd-Fe-B母 合金 を均質化処理することなくHDDR処 理を行い, 処理に伴う微細構造並びに磁気特性の変化について実験的に 検討を加えた.