A CASE OF PRIMARY SMALL BOWEL MESENTERIC LEIOMYOSARCOMA PRESENTED WITH MULTIPLE METASTATIC TUMORS OF THE LIVER

患者は65歳,女性.右上腹部痛を主訴とし,多発肝腫瘍の精査のために受診した.腹部US, CT,血管造影の結果,肝内転移を伴った胆管細胞癌を疑い,門脈右枝塞栓後,肝右3区域切除術を行った.切除標本の免疫染色にて, Vimentin, SMA陽性, S-100, c-kit, CD34,サイトケラチンAE1, AE3陰性で肝平滑筋肉腫と診断された.術後下腹部CTで下大静脈の腹側に25×19mmの腫瘍を認め,原発巣である可能性も否定できず生検目的で腫瘍摘出術を行った.腫瘍は小腸間膜内に存在し,病理組織検査で平滑筋肉腫と診断された.以上より小腸間膜原発平滑筋肉腫,多発肝転移と診断した.術後7カ月経過しているが,再発兆候なく健在である.