Detection of rapid phases of eye movements using third-order derivatives

眼球運動の時系列データを解析する場合, しばしば, それに含まれる衝動性の運動と滑らかな運動 (滑動性運動, 前庭動眼反射の緩徐相, 輻輳運動) を分離する必要が生じる. このために従来, 眼球運動の加速度を求め, それがある閾値より大きいときに衝動性の運動が生じた, とする計算機アルゴリズムが提案されてきた.本論文では, 衝動性運動の特徴を考えると, 加速度を利用するよりも加々速度を用いるほうが, 滑らかな運動に対する分離性がよくなることを示す. また雑音に対しても, 後者のほうが有利であることを示す.