MONITORING TRAVEL BEHAVIOUR USING PHS BASED LOCATION DATA

PHS (Personal Handy Phone System) の位置特定機能を用いると, 通信可能な都市内のあらゆる場所で個人の位置特定が可能である. 大阪地域に居住する10人の被験者を対象に, 2週間にわたってPHS調査とダイアリー調査を実施した. 位置特定誤差は, 90%タイル値で180mであった. 得られた位置特定データを時空間行動データへと変換するために, 移動距離と滞在時間の制約を設けて個々の点が移動点か滞在点かを識別する方法と, 連続した移動点から経路を推定する方法を開発した. ダイアリー調査の結果と照合したところ再現性は良好であり, 交通行動調査のために移動体通信システムの利用が技術的には可能であることが確認できた.