STUDY ON STRAIN RATE EFFECT AND PERFORMANCE EXAMINATION OF STEEL BRIDGE GUARD FENCES SUBJECTED TO VEHICLE COLLISION

平成11年に制定された防護柵の設置基準では性能照査型設計法が導入され, 性能照査には原則として実車衝突実験が規定されている. 実車衝突実験は膨大な時間と費用を必要とするため, 性能照査型設計をより有効に活用するためには実車衝突を精度良く再現できる解析モデルの開発が不可欠である. 本研究では橋梁用鋼製防護柵を対象として, 使用材料のSS400鋼板とSTK400鋼管に対してひずみ速度効果を動的引張試験によって明らかにし, ひずみ速度効果や, 残留応力および摩擦などの各因子が車両衝突時の防護柵と車両の挙動に与える影響を検討し, 精度の良い車両衝突数値解析モデルを作成した. 実車衝突実験結果と比較して性能照査を行い, 数値解析が実車衝突実験を補完する手法として有効であることを示した.