A Case of Infective Endocarditis with Incarcerated Vegetation in Mitral Orifice

症例は69歳,女性.発熱と呼吸困難を主訴に来院し,僧帽弁閉鎖不全兼狭窄症に合併した感染性心内膜炎(IE)によるうっ血性心不全と診断され,心不全および感染コントロール目的で入院となった.しかし,治療開始後も心不全が増悪するため,入院後9日目に準緊急で僧帽弁置換術を行った.術中所見では,僧帽弁口に疣贅が嵌入していた.僧帽弁狭窄症に合併したIEでは,常に疣贅の僧帽弁口嵌入の可能性を念頭において,より厳重な心エコー等によるfollowが必要であると考えられた.