New Attempt of Cross-Sectional Education of Faculty and Department under Ecological Project in Kanagawa Institute of Technology

69 1.はじめに 地球温暖化/地球環境問題は,われわれの生活と密 接に関わっており,人類の将来にとって避けて通れな い重要課題である.したがって,学生に地球環境 に関する様々な問題について学習させ,今後地球と向 き合ってどのような生き方,どのような社会を作って いくかを考える機会を与えることは,今や大学の使命 である.また,地球温暖化は単に太陽活動の影響に過 ぎないという考えもあり,このような問題は,解 が一つしかないと思いがちな学生に多面的な視点を身 に付けさせる格好の教材である.一方,地球環境問題 を技術的に解決しようとする場合,理工系1学科の学 習では対応が難しく,様々な学問分野の多面的な知識 を習得する必要があり,そのためには学科を越えた学 習が必要となる.その他にも,結果として多様な分野 の人々と協働する能力も求められる. このような背景から,趣旨に賛同した神奈川工科大 学の教員グループが,環境をテーマにした学部学科横 断型の4年間一貫の教育プログラムを提案し,2009年 度4月からこの教育プログラムを開始させた.本 報では, 2013年3月で4年間が経過し完成年度に至っ たことから,本教育プログラムの総括および評価を行 ったので報告する.