White asparagus production with opaque film in rootstock planting forcing culture

冬期間にホワイトアスパラガスを生産するために伏せ込み促成栽培における若茎の軟白化に関する試験を実施した.1年養成株の根株生重と収量性には強い正の相関関係が認められた.収穫時の光条件は収量性にほとんど影響を与えなかったが,若茎のアントシアニン発生に影響を与えた.遮光フィルム被覆による暗黒条件で収穫された場合,若茎にアントシアニン発生は認めらなかった.休眠打破に必要な低温遭遇量が品種よって異なることから収量性には品種間差が認められた.これらの結果から,休眠性が浅い品種(‘UC-157F1’,‘GrandeF1’)の1年養成株を用いた伏せ込み促成栽培において遮光フィルム被覆よる暗黒条件で若茎が収穫された場合,アントシアニン発生がないホワイトアスパラガスの生産が可能であることが示唆された.