PM Motor Drives by Modified Trapezoidal Modulating Signal

1. まえ逆き 本質的に非正弦波出力であるインバータは、その高調波成 分により、負荷に様々な影響を与える。電動機駆動時には高 調波 トルクを生み、 トルクリップルをまねく。この トルクリ ップルは電動機自体の振動、騒音、熱損失を生み、電動機の 特性に大きく影響する(1)。この対策として出力の低次高調波 成分を低減する方法がある。この正弦波PWM方 式を代表 と する波形改善(4)は、 トルクリップルを低減する反面、出力基 本波成分を小さくする傾向があり、スイッチング素子の耐圧 軽減や、出カ トルクを大きくするという問題に対 しては課題 が残る。 本論文では、出力の基本波成分を大きくすることを目的と して、非正弦波出力でも正弦波PWM方 式 と同等の トルクリ ップル低減駆動が可能となる方式を提案する。変形台形波変 調信号PWM方 式による出力の低次高調波成分の制御(2)によ り、正弦波誘起電圧を有するSPMSM (Surface Permanent Magnet Synchronous Motor, 表面永久磁石形同期電動機) 駆動時に、トルクリップルの低減が達成されることをシミュ レーションから示す。さらに、正弦波PWM方 式と比較 した 直流電源電圧利用率の向上についても述べる。