A case of autoimmune hepatitis associated with mixed connective tissue disease and sjoegren syndrome.

混合性結合組織病(MCTD),Sjogren症候群(SjS)を合併した自己免疫性肝炎の女性例を報告した.昭和63年2月Raynaud現象,関節痛,全身倦怠感を主訴に来院し,肝機能異常がみられたぶ肝生検にて慢性非活動性肝炎像で以後経過観察した.平成元年2月血清トランスアミナーゼの著明な上昇と多発関節炎,手指に限局した皮膚硬化,白血球減少,口腔内乾燥感が出現し再入院した.抗RNP抗体,抗核抗体,抗平滑筋抗体陽性で,γ-globulinは3.2g/dlであった.第2回目の肝生検ではロゼット形成を伴う慢性活動性肝炎の像であった.Shirmerテスト,Rose-bengalテストは陽性で,耳下腺造影ではApple-tree lesionがあった.副腎皮質ステロイド剤投与により肝機能異常や自覚症状は著明に改善した.MCTD,SjSを合併した自己免疫性肝炎の報告はなく,示唆に富む症例と思われた.