Metastatic tumor to the upper neck with the eight years later found occult thyroid gland carcinoma

初 診:1968(昭 和43)年9月 日. 主 訴:左 側頸部 の腫脹. 家族歴 。慶往歴:特 記事項 なし. 現病歴:1967年1月 頃か ら左側顎下部に無痛性栂指頭 大の腫脹に気 付いたが放置 していた.1968年6月 頃,同 腫脹が急激に増 大 した ので某外科医を受診,同 医より約 2か 月間抗生物質療法 ほかを受けたが病状の改善なく, 精査のため 同年9月 日, 外来 を受診 した. 現 症 全 身的には異常を認めなか った. 局所所見 として,写 真1,2に み るごとく,左 側耳介 下部か ら同側顎 下部,さ らに同上頸部にわたる無痛性腫 瘤が認め られ,癒 着 のない健康な皮膚で覆われていた, 大 きさは触診 で小指頭大の2塊 として触れ,可 動性,弾 性硬,境 界 は明瞭 であった.一 方,口 腔内には本病変 と 関連を思わせ る所見を見出 さなか った. x線 および綱胞診ほか検索所見 X線 撮影所 見:病 変部を 中心 として撮影 した各種方向 X線 写真の うち,軟 線X線 撮影において,写 真3に みる ごとく,腫 瘍の存在部位 に相応 して,鶏 卵大の不透過性 のやや増 大 した像を認 めた. これ ら所見か ら腫瘍 性病変を疑い,外 来 にて穿刺細胞 診を行 った ところ,写 真4に みるご とく,比 較的小型, 大分医科大学医学部歯 科口腔外科 (主任:清 水正嗣教授) 1)東 京医科歯科大学歯学部第1口 腔外科学教室 (主任:塩 田重利教授) 2)富 山医科薬科大学医学部歯科 口腔外科 (主任:古 田 勲) 3)岩 手医科大学歯学部予診 科 (主任:戸 塚盛雄教授) 4)埼 玉県立がんセンター口腔外科 (医長:岡 部貞夫) 5)東 京医科歯科大学医学部第2外 科学教室 (主任:三 島好雄教授) Department of Dentistry and Oral Surgery, Faculty of Medicine, Medical College of Oita (Chief: Prof. Masatsugu Shimizu) 1) Department of 1st Oral Surgery, Faculty of Dentistry, Tokyo Medical and Dental University (Chief: Prof. Shigetoshi Shioda) 2) Department of Dentistry and Oral Surgery, Faculty of Medicine, Medical and Pharmacological College of Toyama (Chief: Isao Furuta) 3) Department of Dental Diagnosis, Faculty of Dentistry, Iwate Medical College (Chief: Prof . Morio Totsuka) 4) Department of Oral Surgery, Saitama Province Cancer Center (Chief: Dr. Sadao Okabe) 5) Department of Surgery II, Faculty of Medicine, Tokyo Medical and Dental University (Chief: Prof. Yoshio Mishima) 受付 日:昭 和58年1月6日