液体クロマトグラフィー/質量分析法による缶飲料中のビスフェノールAの定量 ( 環境ホルモンと分析化学)
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高速液体クロマトグラフ/質量分析計(LC/MS)を用いた缶飲料中のビスフェノールA(BPA)の簡易かつ迅速な定量法を検討した.BPAは構造中にフェノール性の水酸基を有する弱酸性の化合物であることから,イオン化モードにはネガティブモードを採用した.LC条件は,カラムにZorbax XDB-C18(150×2.1mm,i.d.),移動相には0.01%酢酸-アセトニトリル(60:40)を用い,流量は毎分0.2mlとした.検出にはBPAの擬分子イオン[M-H]-m/z 227を用いた.試料の前処理法は固相抽出法を採用し,カートリッジには無極性相,陽イオン交換相及び陰イオン交換相が混合充填されたIsolute Multimodeカートリッジ(500mg)を用いた.本法におけるコーヒー,紅茶,果実飲料などに対する添加回収率は5及び50ppbの添加で85%以上,検出限界はコーヒー飲料を除き0.5ppbであった.