A CASE OF PERFORATIVE APPENDICITIS PRESENTED WITH RIGHT PERIRENAL ABSCESS AND DISCONTINUOUSLY CAUSED INTERMUSCULAR ABSCESSES IN THE RIGHT ABDOMINAL WALL
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症例は32歳,男性.呼吸困難,胸部痛,右腹部痛を主訴に,当科受診した.右腹部に自発痛,圧痛および腹膜刺激症状を認め、腹部CTでは右腎周囲にair像,液体貯留を認めたため,右腎周囲膿瘍の診断で即日緊急手術を施行した.開腹すると,虫垂穿孔がみられ,回盲部および右腎周囲に膿瘍形成を認めたため,穿孔性虫垂炎による右腎周囲膿瘍と判断し,虫垂切除術,腹腔内・右後腹膜腔洗浄ドレナージ術を施行した.しかし,術後も解熱傾向なかったため,第4病日に腹部CTを施行したところ,右腹壁の筋肉間に不連続に2カ所の膿瘍を認めた.右側腹部からアプローチし,腹壁を筋肉含めて大きくT字型に切開して洗浄ドレナージしたことで,解熱,状態改善し,救命しえた.腹腔内膿瘍から不連続性に腹壁膿瘍をきたした例は極めて稀なため,報告する.
[1] J. Rabinowitz,et al. Ultrasonography and computed tomography of inflammatory abdominal wall lesions. , 1982, Radiology.
[2] G. Morillo,et al. The role of computed tomography in the diagnosis of renal and perirenal abscesses. , 1979, The Journal of urology.