VALIDITY OF THE STANDARD K-ε MODEL FOR DIFFUSION-DISSIPATION BALANCED TURBULENCE

乱れの拡散と散逸がバランスした乱流場と見なせる振動格子乱流に対し, 標準型k-eモデルの有効性を検証する研究を行った. そのような乱流場を記述する非線形k-e方程式を解くことによって, 乱れエネルギー, エネルギー散逸率, 乱れエネルギーフラックス, 渦動粘性係数および乱れの代表長さスケールの厳密解を求めた. これらの厳密解から予測される乱流特性量間の関係を実験値から検証することにより, モデルの有効性を示した. 厳密解にはモデル定数および圧力動揺項と変動流速の3重相関項の比からつくられる3つのモデルパラメータが含まれており, これらの値を実験値から直接推定した. 推定値は, モデル定数の標準値から計算されるものと一致し, モデル定数の妥当性が検証された. 圧力動揺項の3重相関項に対する比は-0.49であった.