An Infant Case of Severe Burns with Intestinal Infarction by Occlusion of Supramesenteric Artery.

3歳の男児。自宅浴室で遊んでいる時, 誤って着衣のまま浴槽に転落し, 1度10%, 2度42%(SDB 24%, DDB 18%)の熱傷を負った。Baxter法に準じ初期輸液を行ったが, 受傷4時間後に嘔吐, 血圧の低下, 腹部膨隆, 粘血便をみた。受傷3日目にイレウス, 穿孔性腹膜炎の併発と診断し広範囲腸管切除を行った。腸管壊死はTreitz靱帯部より上行直腸下3分の1までの広範囲なもので上腸管膜動脈閉塞によるものであった。その後受傷皮膚は上皮化した。高カロリー中心静脈栄養にて19ヵ月後生存している。