CHALLENGES IN THE PAST AND FOR THE FUTURE OF DESIGN AND INSTALLATION TECHNOLOGIES ON STEEL PIPE PILES IN JAPAN
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1954年に塩釜港桟橋で鋼管杭が使用されて以降,我が国では港湾構造物をはじめ道路橋や建築物の基礎として鋼管杭は大量に用いられてきている.鋼管杭の強靭で衝撃に強い性質が施工機械の大型化を支える形で,高度経済成長の要求に応えた.1960年代に入ると公害問題が問題視され,中掘り系の鋼管杭工法の開発が進み,近年では,鋼管ソイルセメント工法や拡大根固め球根工法等の大支持力杭工法も開発された.一方で,直打ち工法も,無公害の回転杭工法や,硬質地盤にも沈設可能な工法が開発されるなど,多様化する市場要求に応じた工法が開発されている.杭の施工法の開発は杭の設計技術・構造形式とも互いに影響しながら発展している.本稿では,鋼管杭工法の変遷と最近の技術開発の状況を概観するとともに,今後の課題について展望する.
[1] Hiroshi Isohata,et al. HISTORICAL STUDY ON IRON PILE FOUNDATION AND SCREW PILES , 2003 .