A CASE OF PRIMARY CHONDROSARCOMA OF THE LUNG

症例は59歳,男性.平成7年1月,左下腿MFH (malignant fibrous histiocytoma)に対して広範切除術と化学療法を施行した.以降,経過観察していたが,平成12年9月の胸部X線写真にて右下肺野に異常陰影を認めたため当科紹介となった.同年10月, MFHの肺転移と考えて手術を施行した.腫瘤は中葉,下葉とそれぞれ小範囲で接しており,胸腔側に向かって発育していた.中下葉をそれぞれ肺部分切除し腫瘤摘出術を行った.摘出標本の病理組織学的検査にて臓側胸膜由来の軟骨肉腫と診断された.肺原発軟骨肉腫は稀であり,われわれが検索した限りでは,本邦報告例は自験例を含めて12例であった.