A study of the lymphnode metastasis on early gastric gancer.

早期胃癌のリンパ節転移と郭清を検討した. 早期胃癌1,019例中リンパ節転移はn1 (+) 75例, n2 (+) 28例, n3 (+) n4 (+) 各1例の105例10.3%に認められ, m癌で3.6%, sm癌で16.9%であった. 転移と関係する因子はsm癌, 50歳未満の女性. 大きさ4cm以上, 肉眼型でIIa+IIc型, 組織型でpor.pap., 脈管侵襲陽性であった.占居部別の差はない. 累績生存は5生率92.9%, 10生率82.2%である. 生存率からみると, sm癌はm癌より不良, n (+) 群はn (-) 群より不良であるが, R2郭清はn (-), n (+) にかかわらず予後良好であった. リンパ節転移, 関係因子ならびに生存率からみて深達度, 転移の有無と脈管侵襲が不明な状態では原則としてR2郭清が適応と考えられた.