FAULT PLANE SOLUTIONS OF ACOUSTIC EMISSION INDUCED BY PROGRESSIVE EXCAVATIONS OF AN UNDERGROUND POWERHOUSE

地下発電所空洞掘削時に周辺岩盤で発生する微小なAEを高感度で測定し, P波初動の放射形式からメカニズム解 (fault plane solution) を求めてAEの発振機構を調べた. その結果, AEの発生原因となった破壊面の方向や破壊時の主応力の作用方向は, 岩盤の卓越節理の方向, 空洞形状, 初期地圧と岩盤変位の測定結果と合理的に対応し, 地震や深部鉱山の山はね発生機構の解明に用いられているこの手法が, 比較的地下浅部の空洞の安定性評価にも適用できることがわかった.