STUDY ON COMPRESSIVE CREEP IN CONCRETE AT EARLY AGE

本論文は, 若材齢コンクリートの温度応力によるひび割れ防止に関する研究の一環として, この応力に大きな影響を与える若材齢コンクリートの圧縮クリープ挙動について実験的研究を行ったものである. 若材齢のクリープに特有の要因は, 載荷材齢・載荷応力の影響を強く受けること, および温度依存性が大きいこと等である. 本研究では, これらをパラメータとして室内クリープ実験を行い, その結果を整理し, 考察を加えた. その結果, 若材齢のクリープひずみにおいては, 応力強度比の影響を強く受けること, その影響は載荷材齢よりも大きいこと, さらに養生中や載荷期間中の温度の影響を受けるが有効材齢の関数として考慮できることを指摘した.