Activities on Materials Information and This Society (JSIK)
暂无分享,去创建一个
材料を専門にしてきた者が情報に関す る研究報告の場として,発足当初から当 学会を活用させて頂いた.その 20 年間の 経緯を回想したい. 1988 年から,新しい材料の設計や選択 のためには大規模材料特性データベース (DB)整備が不可欠であり,このような DB 構築を目指した研究会が東大の岩田 修一先生や東洋大の芦野俊宏先生らを中 心に行われていた.先生方の薦めもあり, 当学会が発足時に入会した. 研究会では, ネットワークを利用して参加機関で材料 特性 DB を構築し,それを相互に検索・閲 覧できる分散型材料 DB の構築を行うべ きだとの結論に達した. 1990 年に,当時の金属材料技術研究所, 日本原子力研究所,動力炉核燃料開発機 構の 3 機関の間で,原子力用材料の特性 を分散型 DB として構築し,それぞれの DB を相互に利用できるシステムの開発 プロジェクトを始めた.そのころは,イ ンターネットがなくパソコン通信とメー ルやネットニュースの配信が行われてい た時代であった.そのため,3 機関に独自 の電話線を引き,3機関が構築した DB の 所属を意識しなくても相互に検索・閲覧 できるシステムを開発した.この DB をデ ータフリーウェイ(DFW)と称し,現在のイ ンターネットと同じようにそれぞれのサ イトの DB をあたかも機関内の DB のよう に利用できた.現在のインターネットで も,異なるサイトの情報を同時に1画面 に表形式で表示するには特殊なプログラ ムが必要であろう.約 20 年前に,3機関 の DB を検索し,その結果を同一画面上に 表示が出来る機能を持っていた.このシ ステムの内容を,1994 年の第 2 回研究報 告会で発表させて頂いた.1994 年末には わが国でインターネットの整備が始まり, DFW も Web 上での稼動を開始した. 1995 年には,分散型材料 DB システム に,当時の日本科学技術情報センター, 船舶研究所,計量研究所が加わり 6 機関 の DB を相互に閲覧可能なシステムへと 発展した.その活動を,1998 年の第 6 回 研究報告会で発表した.このころ,イン ターネットの実用的な利用が考えられ始 め,わが国のインターネット活用を促す ための施策が盛んに行われだした.その 中で,分散型材料 DB を手がけていたこと もあり, 広帯域ネットワーク回線の活用 実験や DB 支援事業のプロジェクトに参 情報知識学会誌 2008 Vol.18, No.5 20周年記念特別号