CORROSION DETERIORATION OF PAINTED STEELS WITH DIFFERENT SURFACE PREPARATIONS OF STEEL SUBSTRATES

本研究では, 4種類の素地調整が異なる塗装鋼板を用いて251日間の促進腐食実験を行った. この実験では, 裸鋼板の表面に層状さびを発生させた鋼板を用いて, さびを1) 完全に除去, 2) 中程度除去, 3) 無除去の処理後, 塗装を施した3種類の供試体を用いた. また, ブラスト処理の無腐食鋼板に塗装した新規塗装の供試体も比較のため用いた. 塗装一般部, クロスカット部, および塗装と素地露出部との境界部などに生じた塗膜のふくれ面積および板厚減少量などを用いて素地調整の程度が塗装鋼板の腐食劣化特性に及ぼす影響を明らかにし, 橋梁メンテナンスのライフサイクルアナリシスの基礎データを提供した.