NUMERICAL MODELLING OF PLANT-COMMUNITY DISTRIBUTION ON RIVERINE GRAVEL BARS

本研究では, 河道内植生の動態予測モデルの基礎とするために, 河状履歴指標から現存植生分布図を再現するモデルの構築を試みた, その手法としては, PHABSIMの概念を参考に著者らが提案している選好度モデルとニューラルネットワークモデルの2種をとりあげた. 説明変数とする河状履歴指標の選び直し, および前者のモデル構造の再検討をしたのち, 四国・吉野川に形成された一つの交互砂州で観測された植生図の再現を実行した. その結果, 両モデルともにある程度の再現性を有することが検証されたが, このように物理環境の因子のみから植生図の再現を行うことには精度上の限界があることも認識された.