DEVELOPMENT OF NITROGEN REMOVAL BIOREACTOR USING IMMOBILIZED MICROORGANISMS

従来の生物学的処理技術で窒素の除去を行うためには, 現在最も普及している有機物除去を対象とした標準活性汚泥法に比べ反応槽の拡張が必要である. 都市地域では, 標準活性汚泥法の処理施設を窒素除去施設に改修するには用地の確保が難しく, 既設処理場の拡張には大幅な資本投下が必要となる. 筆者らは, ポリエチレングリコールを主材料とし硝化細菌を高濃度に保持できる担体を開発した. この担体を活性汚泥循環変法の硝化槽に添加することにより反応槽のコンパクト化を図り, 10℃前後の低水温においても標準活性汚泥法と同等の滞留時間で, BODと窒素の同時処理が可能な窒素除去リアクターを開発した.