Combined therapy with surgery, radiotherapy, and regional chemotherapy for patients with non-squamous cell carcinomas

上顎洞癌の大多数は扁平上皮癌であり,非扁平上皮癌は稀である。1979年から2006年の間,105人の上顎洞癌患者に集学治療(手術,放射線,局所化学療法)をおこなった。そのうち13人が非扁平上皮癌であった。扁平上皮癌患者の5年および10年全生存率はいずれも78%であった。一方非扁平上皮癌患者の5年および10年全生存率はいずれも59%であった。また扁平上皮癌患者の5年および10年の局所制御率はいずれも78%であり,非扁平上皮癌患者の5年および10年局所制御率は51%および41%であった。全生存率と局所制御率において,扁平上皮癌に比べ非扁平上皮癌はいずれも有意に悪い結果となった。特にT4非扁平上皮癌では局所制御率が悪かった。集学治療は扁平上皮癌と非進行の非扁平上皮癌患者には有効な治療方法と考える。しかし進行した非扁平上皮癌患者への適応は慎重を要する。