The Direction of Reform in Japan's Manufacturing Industry for an Industrie 4.0 Era
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ドイツの「インダストリー 4.0」,米国の「先進製造プロ グラム(AMP)」,中国の「製造大国 2025」など,リーマ ン・ショック後,主要諸国で製造業の重要性を再認識し, 大きく進展したデジタル技術を活用して,その強化を図る 動きが活性化している. わが国においても,デジタル技術の大幅な進展にともな い IoT,ビッグデータ(BD),AI 等の活用への関心が急 速に高まっており,これらの利活用が現在の産業の在り様 を大きく変革するとの考えの下,これを蒸気機関による動 力獲得を特徴とする「第一次産業革命」,電力・モータに よる動力革新を特徴とする「第二次産業革命」,コンピュ ーターによる自動化を特徴とする「第三次産業革命」に続 く,「第四次産業革命」と捉え,これらデジタル・ツール の積極的な利活用に向けた取り組みがさまざまな産業で加 速化している.わが国の屋台骨である製造業においても大 変革がもたらされることが見込まれている. 「インダストリー 4.0」の名前で広く知られ始め,現在, わが国では「第四次産業革命」と呼ぶことの多いこの大き な変革の流れは,わが国製造業にどのような影響をもたら すのであろうか.また,わが国製造業にはどのような対応 が求められるのであろうか. 本稿では,最近の動きを踏まえつつ,この第四次産業革 命(インダストリー 4.0)の時代に求められる,わが国製 造業の変革の方向性等について紹介したい.