[Prevention of bone lesions in saturation divers: surveillance using bone scintigraphy].

ylene diphosphonate 740MBqを 静注後約3時 間で全 身の前後像を撮影 し,必 要な場合スポ ッ ト撮影を追加 し た.使 用装置はLFOV(サ ール社製)を 用いた.な お, 受検者総員に自覚症状について問診を行 ったが,潜 水に 起因すると考 えられ る異常を訴 えていた者は,次 の症例 に記す潜水員のみであった.また,このス クリーニングに おいて異常所見を呈 したのも,この潜水員 のみであった. 症 例 症 例は海上自衛隊 の飽和潜水員資格を有す る 26歳(初 回検査時)男 子自衛官.既 往歴家族歴 ともに 特記事項な し.潜 水歴は次のとお りである. 22歳 から海 上自衛隊潜水員 として勤務 してお り, 60m飽 和潜水を 3回(23歳 で2回, 24歳 で1回), 200m飽 和潜水を1 回(24歳), 300m飽 和潜水を1回(25歳, 1987年7 月)経 験 している(減 圧はいずれ も英海軍飽和潜水減圧 表に準拠 した1)).さ らに120mバ ウ ン ス潜水を1回 (25歳)行 って い る.そ の他の潜水歴は,潜 水員に認 定 され る前の潜水学校での訓練 と以降の深度20m前 後 の毎月1回 程度の実海面訓練等である. 本人は次の愁訴を訴 えている.す なわ ち,毎 日片道約 15kmの 自転車通勤を していたが, 1987年12月 ころ, 通勤のため家を出て7~8km過 ぎた付近か ら,両 膝の ガクッとす る感 じとともに,膝 周辺か ら下腿 に か け て “しびれて感覚が抜け る”感 じを自覚 し ,自 転車を漕 ぐ ス ピー ドを緩めると自覚症状は消失 していた.ま た同 じ Fig. 1. First bone scintigraphy.

[1]  P. Ell,et al.  Bone imaging and skeletal radiology in dysbaric osteonecrosis. , 1987, Clinical radiology.

[2]  A. Houston,et al.  Bone scintigraphy as an investigative aid for dysbaric osteonecrosis in divers. , 1982, Journal of the Royal Naval Medical Service.