A STUDY ON THE RISK MANAGEMENT METHODOLOGY OF THE OVERSEA CONSTRUCTION PROJECTS FROM A VIEWPOINT OF CONTRACTORS

本研究は開発途上国建設プロジェクトでのリスクマネジメント手法について検討を加えるものである. 具体的には, 開発途上国建設プロジェクトの事例として, タイでの建設プロジェクトに係わるエンジニアへのインタビュー調査結果およびOECF (海外経済協力基金) の円借款案件の事後評価結果を用いて, 支配的となるリスク要因に対する国際建設市場での契約管理の適用性について考察を加える. さらに, 簡単な数学モデルを用いて契約管理を基本とするリスク分配手法自体の適用限界についても考察を加える. 最後に, 既往のリスク分配方法の問題点に関する解決策として, 新たな考え方を取り入れたリスクマネジメント手法の基本概念についても提案する.