A case of intralobar pulmonary sequestration treated by video-assisted thoracic atypical segmentectomy

血痰を主訴とした20代男性の左肺下葉肺分画症に対して,胸腔鏡下手術で治療したので報告する.症例は造影CTにて胸部下行大動脈から左肺下葉へ直接分岐する異常血管を認め,肺分画症の診断で当院に紹介となった.入院後胸部3D-CTにて肺葉内肺分画症と診断し,胸腔鏡補助下に左下葉非定型的区域切除を施行した.近年,肺分画症に対する胸腔鏡手術の報告は散見されるが,肺葉内肺分画症に対して胸腔鏡補助下に区域切除を施行した症例の報告は少ない.肺分画症は胸部3D-CT等の画像診断により,術前に流出入血管の走行を十分に確認できることが多く,良性疾患であることから術後呼吸機能の低下を最小限にとどめるためにも,胸腔鏡補助下非定型的肺区域切除術は有用であると考えられた.