Development of the measurement method of the prediction of sleep by finger plethysmogram data

睡眠パターンの特徴は体温リズムなどに代表される概日リズムやホメオスタシスなどで決まる. 本研究では, 概日リズムやホメオスタシスの影響による末梢循環系の変化を, 指尖容積脈波の極超低周波成分 (ULF) と超低周波成分 (VLF) から捉える方法を考案した. 臥位および座位での睡眠導入実験により, 指尖容積脈波を採取した. 採取した指尖容積脈波をカオス解析により求めた最大リアプノブ指数とパワー値の各傾きの時系列変化の分析により, 覚醒期における睡眠第1段階移行を予兆する現象を検出した. この予兆現象は, パワー値の傾きの振幅の遷移状況及び最大リアプノフ指数とパワー値の傾きが180度位相差をもつことにより捉える事ができる.