Minimum exerclse intensity Ievel required to detect reiiable oxygen uptake efficiency slope in patients with chronic hemodlalysis

key words:慢 性 血 液 透 析 患者, oxygen uptake efficiency slope,最 大 酸 素 摂 取 量 <要 旨> 慢 性 血 液 透 析(HD)患 者 の 信 頼 で き るoxygen uptake efficiency slope(OUES)を 検 出 す る場 合 に必 要 な 最 低 運 動 負荷 強 度 を 明 らか に す る た め に, 67例 のHD患 者(HD群)と66例 のclinically healthy subjects(対 照 群)に 修正Bruce法 を使用 した最大運動負荷試験 を施行 し,最 大 酸素摂取量(VO2max)と8段 階の運 動負荷 強度 (30~100%HR reserve)のOUESを 測 定 した. QUESは,漸 増 運 動 負 荷 中 のVO2とVEと の 関 係 を対 数 関数VO2= a×logVE+bで 表 し た 時 の 係 数"a"と した. HD群 と 対 照 群 のVO2maxは,そ れ ぞ れ1320.9±298.7お よ び 2109.4±607.5ml/minで あ っ た.ま たHD群 と対 照 群 のOUESは,そ れ ぞ れ1474.8±360.1お よび2265.3±633.0 であった. HD群 と対照群のVO2maxとOUESと の間には有意な相関関係が認め られた. HD群 におけるVO2-VE間 の曲線回帰の相関係数は,運 動負荷強度が低下するに従い低値 となったが,す べての運動負荷強度で0.9以 上の相 関係数が認め られた.一 方,対 照群におけるそれは,運 動負荷強度が低下するに従い低値 とな り, 50%HR reserve 以上で0.9以 上の相関係数が認め られた.HD群 においてOUESは,運 動負荷強度が低下するに従い高値 となった が,対 照群では低値 となった,ま た最大運動負荷で検出 したOUESと 各亜最大運動負荷の強度別 に検出したOUES とが一致する信頼係数は, HD群 で50%HR reserve以 上,対 照群では60%HR reserve以 上に0.9以 上の高値が認 められた.以 上の結果か ら, HD患 者の信頼で きるOUESを 検出するために必要な最低運動負荷強度 は,健 常者よ り低 く50%HR reserveで あると考えられた.