A Case of Depression Fracture of the Frontal Bone in a Dog

2歳齢の雌犬が, 前頭部と鼻孔からの出血および全身状態の悪化を主訴に来院した。各種検査より, 前頭骨の陥没骨折, 脳実質の圧迫および広範な浮腫などを認めた。外科的手術を実施し, 陥没した骨折片の摘出および前頭洞の再建を実施した。手術後の回復は良好で, 第2病日には威嚇まばたき反射は正常化し起立可能となり, 手術直後のX線CT検査および第14病口のMRI検査では, 骨の整復および脳実質の圧迫, 浮腫の改善が認められた。手術24ヵ月経過後も異常な臨床症状は発現していない。

[1]  L. Defebvre,et al.  [Neurologic emergencies]. , 2004, Journal of neuroradiology. Journal de neuroradiologie.

[2]  H. Cairns INTRACRANIAL SURGERY , 1929, British medical journal.

[3]  S. Jelliffe,et al.  Diseases of the brain. , 1915 .