Relationship Between Operative Procedure and Prognosis of Patients with Interlobar Invading Lung Cancer Lesions.

要 旨:葉 間p3例 に対す る適切 な術式 を明 らか にす るため に,自 験 例 にお け る葉 間p3例 の術 式 と 予 後に 関 して検討 した.全65例 の5生 率 は42%,治 癒切 除52例 は52%,非 治癒 切 除13例 は0%で あ り,治 癒 切 除群 と非 治癒切 除群 に有 意差 が あ った.治 癒切 除群 の うち浸 潤肺 葉 を葉切 した28例 の5生 率 は74%,部 分切 除 した24例 は27%で 有 意差 が あ った.葉 切 と 部分 切 除の成 績 を細 か く検 討す る と,組 織型 別 では腺癌 に,N因 子別 で はN0,N1例 に有 意差 が あ ったが,扁 平上 皮癌,大 細胞癌,N2例 では大 きな差 はなか っ た.再 発様 式 の検 討 で は,N2例 では葉切 群,部 切群 ともほ とん ど遠 隔再発 であ った.N1,N0例 で は,葉 切群 の 方が,全 再 発死 亡 が少 な く,術 側 胸腔 内再 発 も少 ない,ま たは遅延 す る傾 向が 見 られ た こ とか ら,腺 癌 のN1,N0例 では浸 潤肺 葉 を葉切 す る こ とが予 後 を改善 させ る可 能 性 が あ る と考 え られ た.し か し70才 以上 の場 合 は,全 摘術 の予 後 は不 良で あ り,可 及 的 に全 摘術 は避 け るべ き と考 え られ た. 〔肺癌33(3):323~331,1993〕