Guidelines on Life Cycle Inventory Analysis of Pulp and Paper

ライフサイクルアセスメント (LCA) に関する表記のガイドブックをフィンランド大使館の御厚意で入手できたので, その概要を紹介する。ブインランド, ノルウェー, スウェーデンのノルディック3国は, 森林工業産品のライフサイクルアセスメントを同じ手法で実施して相互の比較を可能にし, 国際的な議論の場でも十分通用するものにすべく, データの収集・処理・報告について共通の方法論を開発し文書化する為の共同作業を進めてきた。検討対象は, 運搬やリサイクルを含む樹木伐採から紙の生産に至る全段階に亘っており, 方法論についてもLCAに関するノルディック諸国共通の指針を参考にし, 3ケ国間の調和を図っている。又, ライフサイクル解析項目の内容を詳細なものにするSEATAC-Europeのワーキンググループの最近の成果も取入れたものになっている。LC A に関する調査研究は, 当初, KCLとPFIの支援の下, 主にSTFIとチャルマース工業技術院によって行われ, 今回, STFI, チャルマース工業技術院, KC L によって, ライフサイクル解析に必要な項目の内, 最も重要と考えられる下記の4項目についての指針がまとめられた。即ち, ●パラメーターの選択とその単位●データの質●システムの境界●配分について焦点を当て統一見解を公開した。