Biosynthetic Targeting Pathway of Lysosomal Membrane Glycoproteins

可溶性のリソソーム加水分解酵素をリソソームへ選別するリソソーム送達シグナルであるマンノース-6-リン酸を持たず、かつ、膜結合性である多くのリソソーム糖タンパク質がゴルジ体に存在する。その一つであるリソソーム酸性ホスファターゼ(LAP)は、リソソームへ膜貫通タンパク質として送達され、そこで開裂し可溶な酵素を遊離する。また、LIMP IIやCD63などの他の低分子量糖タンパク質や、LAMP-1、LAMP-2の相同ファミリーを含む多くのリソソーム膜結合性タンパク質も、それらの一つである。LAP、LAMP-1そしてLIMP IIの細胞質ドメインは、非リソソーム糖タンパク質の細胞外ドメインをリソソームへ送達できる。LIMP IIを除きリソソーム膜糖タンパク質は、その細胞質ドメインに、グリシン-チロシン-X-X-疎水性アミノ酸残基からなるリソソーム送達モチーフを含む。LAP、LAMP-1、LAMP-2の研究は、これらのタンパク質の生合成送達経路に関し、また、特にそれに細胞膜が関わるのかどうかといった問題に矛盾した結果をもたらした。