Studies on Automatic Card Stripper (ACS)

研究目的ストリッパノズルの移動の仕方で生成スライバにゲレン不同を生ずることおよびその特性の解析的研究から, ノズルを3個とし各ノズルの間隔を梳綿機のシリンダ巾に等しくして, ベルト式に同一方向に吸取り移動させれば全くゲレン不同を起さないこと, また装置を簡単化し得ることがわかったので, ベルト式ACSを試作して綜合実験を行ってその性能と特性を研究しようとした.研究結果1.所期のとおり, ノズル移動速度の如何にかかわらず, スライバにゲレン不同を起さない.2.吸取り圧力を-216mm水柱一定としてノズルの移動速度を変えた実験では, ノズルトラバース時間が短かくなると共にスライバの歩止りが上昇し, ネップの発生は減少する.3.吸取り圧力を-153~-280mm水柱の範囲に変えた実験では, その性能に大差なく, 歩止りはほぼ同じでネップ発生は-153mmの場合にわずかに増加の傾向となる.4.ペルト式ACSは著者が今まで研究した早戻式および往復定速式に比べて構造が簡単になって, 確実な運転が期待でき, また小風量ですむ.