Kinematics and Thoracic Deformation of an Elderly Size Human FE Model in Front Impact Sled Analysis

6. ま と め 本論では,日本のホンダ日大モデルと米国 URGENCY と 称する傷害予測モデルを日本の詳細事故データである交通事 故実態調査データを用いて検証を行った.ROC 曲線を用いた 解析結果より,リスクファクタに擬似デルタ V,衝突方向, 乗員年齢,シートベルトの着用状況,多重衝突の有無を用い たホンダ日大モデルのフルモデルが最も精度の高い傷害予測 モデルであった.また,日本の交通事故実態に則した傷害予 測モデルでは ROC 閾値 13%が最も効果的であるといえる. ROC 曲線を用いることによって傷害予測モデルは定量的 に評価することが可能となる.一方で,超高齢化が進む日本 においては,後期高齢者に多い骨粗鬆症などの既往症に焦点 を置いた傷害予測モデルが今後求められる. なお,本研究は「医工連携による交通事故の実態調査に関 する研究」として日本医科大学千葉北総病院の倫理承認を得 て実施した.

[1]  Rolf H Eppinger,et al.  Development of a new biofidelity ranking system for anthropomorphic test devices. , 2002, Stapp car crash journal.

[2]  Brian Fildes,et al.  An overview of requirements for the crash protection of older drivers. , 2002, Annual proceedings. Association for the Advancement of Automotive Medicine.