LOCATION PLANNING OF FREIGHT TRANSPORTATION COMPLEXES BASED ON MULTIOBJECTIVE PROGRAMMING METHOD

本研究では, 物流コストの削減や環境負荷の軽減等を目的として建設される物流ターミナルを対象として, その最適な規模と配置パターンの決定方法を提示した. 物流ターミナルの整備効果は, 輸送費用の低減, 走行時間費用の削減, CO2排出量の軽減という3つの評価指標によって計測され, 各々に対応した目的関数が定義された. これらの整備効果は物流ターミナルの配置パターンに影響され, 互いに競合するので, 多目的計画問題として定式化できる. この多目的計画問題のパレート最適解集合は, 物流ターミナルの最適配置パターンの代替案を表している. 本研究では, ベクトル評価遺伝的アルゴリズムを基にして, その遺伝的オペレータに改良を施すことにより, パレート最適解集合を一度に探索する手法を提案した.