A Numerical Simulation Method for Analysis on Meeting Procedure

近年、大企業による不正行為などの国民の信頼を大きく裏切る事件が多発している。これらの事件における共通点は、会議において合意を経た上で違反行為が容認されているという事実である。本研究では、会議における決定手続きに注目し、違反容認を抑制する適切な決定手続きを検討するための実験手法構築を目的としている。具体的には、コンピュータによる数値シミュレーションを用い、決定ルールに関する諸モデルを開発・検討するものである。また、いくつかのモデルを用いた予備的分析によりシミュレーションに必要なパラメータを検討し、主に方法論的な側面からその有用性等について論じる。