Development of Monitoring System of Human Breath Condition Using CA Thermo-Pile

今 日のような高齢化社会 では, 重度の成人病 患者や呼 吸不全 な どの重症患者数が年々増加 してお り, この よう な重症患者 の容体変化 に対 して即座 に対応 で きる ような 医療看護 システムの開発が必要不可欠 となっている. 本研究 はこの ような医療看護システムの問題 を解決 す るための一手法 として, 病院のナースステーシ ョンで複 数 の患者 の容体変化 を身体 にセンサ を直接装着せ ずに実 時間で常時 モニタできるような医療看護 システムの開発 を主要 目的 としている. 通常では, 患者 の容体変化 を示 す尺度 として主 に, 呼吸状態の変化2),3), 体温の変化, 血 圧, 心拍数4)な どが考 えられてお り, これ ら全 ての因子 を 同時 にナースステーションでモニタできるような システム の構築が望 まれている. しか し, 本研究 では まず呼 吸状 態 の変化 に着 目し, 呼吸状態 を測定す るため のセ ンサ5) として無侵襲で患者 の呼気 に含まれる呼気温度 と周 囲温 度 との微少温度差を検出することによる小型軽量 の高感 度速応答型の特殊CAサ ーモパイル1)を製作 した. この 特殊CAサ ーモパイルの諸特性を明確 にす る とともにヒ トの呼気温情報を利用 した呼吸状態の実時間 モニ タシス テムにつ いて検討を加 えた.

[1]  S INGELSTEDT,et al.  Studies on the conditioning of air in the respiratory tract. , 1956, Acta oto-laryngologica. Supplementum.