ANALYSIS ON INTERNAL TEMPERATURE DISTRIBUTION OF HIGH DAMPING RUBBER BRIDGE BEARING UNDER LOW TEMPERATURE VIBRATION

繰り返しせん断変形を受ける免震ゴム支承材内部では,付加されたひずみエネルギーの一部が熱エネルギーに転化し,ゴム等の発熱による温度上昇が起きる.しかし,大きく変形するゴム内部の温度を測定することは難しく,表面温度などの測定によって推定していた.一方,ゴム内部の温度はゴムの物理特性にも影響を与えるため,免震ゴム支承材の内部温度上昇を知ることは支承材のせん断特性や耐熱劣化性等を評価する上で重要である.本文では,高減衰ゴム支承材のせん断変形によって生じるゴムの内部ひずみが一様分布に近く,ゴムのエネルギー吸収が一様と仮定できることを使って,実験と数値解析を合成するハイブリッド解析により,繰り返しせん断変形下の高減衰ゴム支承材内部発熱温度を推定した結果を示した.