Description of Human Body Shape and Its Applications

2.身 体形状モデル 2.1身 体の2次 元形状モデル 筆者 らは身体形状の記述 に必要な条件 として, [a]対象が決れば一定の計測アルゴリズムが設定で きること,回 計測結果から一定精度で元の形状が 再構成できること,[c]全 体形状の計測結果から局 所形状のデータを容易に抽出できること,[d]多 数 の計測結果間での比較や,計 測データの統計処理' などができること,な どを挙げた5,6).そ してこ れらの条件を満足する2次 元形状および3次 元形 状の記述法,す なわち身体データに当てはめるこ とによって形状パラメータを抽出できる身体形状 モデルを開発してきた2,5,7). ここではまず,女 性の身体を平面に投影した際 のシルエット等を構成する身体各部の曲線を身体 曲線と呼び,こ れを対象 とした形状モデルを紹介 する.身 体曲線は図1に 示すような人間工学的に 重要な15の曲線より成 り,い ずれも身体像上 に客 観的に位置づけ可能な端点により定義 される7》. 人間工学的には鼠蹊溝や殿溝,殿 裂 も重要である が,計 測用の着衣の都合で対象にできなかった. これらの形状を記述する最も簡単な方法は曲線 を折線で近似することである.5歳 から54歳 まで の日本女性347名 を対象 として,身 体曲線を近似 する折線の節点(折点)を求めたのが図1の点であ る.こ の点集合は173個 の節点より成 り,こ れら を線分で結べば身体曲線を許容誤差5mmで 記述で きる(放物線スプライン補間では誤差がさらに減 少).図 の節点がこの場合の形状モデルに当たる. 身体曲線の性質から,モ デル導出に用いた347名 は十分多数と考えられ,図1の モデルにより日本 女性のシルエット形状を記述できると見なせる. 本モデルによる形状記述のカバー率は99.42%で, 日本人女性の身体曲線の99%以 上がこれら173点 の座標(パラメータ)によって記述できる7). 2.2身 体の3次 元形状モデル 3次 元身体形状のモデリングにはスプラインを