THE START-UP OF UASB REACTOR AND ANALYSES OF GRANULAR BACTERIAL STRUCTURES IN TREATMENT OF HIGH CONCENTRATION SOY WASTEWATER FROM FISHY FOOD PROCESS

UASB法により魚類食品工場の濃厚醤油廃水を処理するにあたって, スタートアップおよびグラニュールの細菌相構造について研究を行った. 用いたグラニュール種汚泥はグルコースを主成分とする合成廃水で培養したものであった. スタートアップが完成した後には, 温度35℃, TOC負荷10~12kg.m-3.d-1の運転条件においてTOCおよび脂質の除去率がそれぞれ60~70%および30~50%程度であった. 人為的な撹拌を行わない条件下では, スラッジベッドの高さ方向でグラニュールの構造が異なり, 上部のグラニュールは主に Methanothrix sp. 細菌にようて構成されているのに対して, 下部のグラニュールでは多層構造が見られ, その表層は主に球菌と短桿菌, 中心部分はほとんどMethanothrix sp. であることが分かった.