Field Observation of the Heat Balance in an Urban Area
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1996年8月に銀座オフィス街において,都市上空の熱収支特性に関する観測を行った.渦相関法とシンチレーション法を併用した計測により,以下の結果を得た.1)銀座オフィス街での熱収支の実態を明らかにし,顕熱・潜熱・蓄熱が同程度の割合で寄与していることを明らかにした.2)都市は顕熱に匹敵する『人工的な潜熱』を出しており,原因として冷房による潜熱放出が有力な候補であることを示した.3)建物側面の窓などからの蓄熱量は無視できない大きさであり,休日の人工熱及び潜熱は平日より少なかった.4)シンチレーション法によるキャノピー上端の顕熱量は,渦相関法によるビル屋上の顕熱とほぼ一致し,ビル屋上での計測の代表性が確認された.4)都市キャノピーにおけるシンチロメータの利用に際しては,ゼロ面変位の算定が重要であることを示し,その決定手法を提案した.
[1] Hiromi Yamazawa,et al. Aerodynamic roughness over an inhomogeneous ground surface , 1986 .
[2] Atsumasa Yoshida,et al. Field measurements on energy balance of an urban canyon in the summer season , 1990 .