Interim evaluation of the cooperative studies of immunoglobulin intravenous (IgG i. v.) in childhood idiopathic thrombocytopenic purpura (ITP)

IgG大量静注療法 (IgG i. v. 療法) によって, ITP症例に血小板増加が認められたことから, 多施設による2つの prospective 研究が行われた.1. 未治療の急性型ITP例に対するIgG i. v. 療法と副腎皮質ステロイド (SH) の成績が比較された.2. すでに治療されている急性, 慢性型ITP症例の, IgG i. v. 療法に対する反応性が検討された.この報告では, 研究の方式, 成績評価の方法, 両検討の中間成績が述べられている. IgG i. v. 療法は, 急性, 慢性型ITP症例に対しSHと同様に有効であり, 副作用が全く出現しなかったことが特徴とされる. 慢性型ITPの一部の症例では, 長期間のIgG i. v. 療法の有効性を否定できない.この療法の効果の解析には, さらに多数症例による長期間の観察が必要であろう.